30年後も満足していると思える家づくり
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私達夫婦の家づくりは、まさに「30年後も満足している」ことを目標にしたものでした。
介護の仕事柄、ご高齢の方とお話する機会が多く、「足腰が弱くなって二階に上がれない」「車椅子生活になったら、トイレが狭くて・・・」など、年をとったことで不便を感じるようになった住まいの悩みをよく耳にしていました。
ですから、我が家を建てると決まってからプランを練る時には必ず、自分たちの老後の生活にまで話が及ぶ事は自然の事でした。
老後の自分たちの為に重視した点は、
①二階に上がらなくても生活できるように、寝室と洗濯物干し場を一階にしたこと。
②トイレは車椅子でもドアを閉めて使用できるようにしたこと。
③リビングの畳コーナーは腰掛けても立ち上がりが容易にできるように高さを40センチにしたことなどです。
そんな私達も、老後の事だけを考えていた訳では勿論なく、遊び心をくすぐるよう工夫した場所もあります。
リビングの南側、ウッドデッキ、二階の部屋は、立派な梁が露わになっています。実は、ハンモックが吊るせるようになっているのです。
そして、我が家は回遊式!いつも子供たちが楽しそうに走り回っています。
つくづく「うちって良い家だよね~!」
三十数年後には子供たちも巣立ち、私達には老後がやってきます。
子供が遊んでいた縁側で、夫婦揃って日向ぼっこをしながら優雅にお茶でも飲みましょう。
その日が来るまで、木の温もり溢れるこの家で、涙あり、笑いありの家族の歴史を刻んでいきたいと思います。
天井裏に家族の手形と共に記した「感謝」と言う言葉を忘れずに。
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